2009年12月13日日曜日

祭りのあとで 20091213

昨日増崎がレポートしてくれたように、大盛況の中、平塚スタイル創造プロジェクトのサンプリング、試験販売を平塚総合競技場にて実施しました。SFCチームは、作成した約270杯の「平塚ヤッシー」と告知のチラシを配布することができました。

僕はといえば、小学校での環境教育プログラムを作成するための委員会に出席しなければならなかったので、途中平塚を出たり入ったりしなければならなかったのですが、「twitter」(140字で出来事をリアルタイムに記述/発信するミニブログ)でリアルタイムに実況中継を行っていたので、皆の様子を離れた場所にいながら即座に状況を知り、また、それを中継して告知することで後方支援を行っていました。

また、僕たちはtwitterで告知や状況を配信していたので、その様子を見て訪れてくださった方々もいらっしゃいました。このことからも、やはり、地域活性化の分野における情報化の重要性を再認識しました。

なお、http://twitter.com/の検索窓から、「#hstyle」を検索することで、平塚スタイル創造プロジェクトに関するやり取りを一覧できます。また、公式アカウントは@hiratsuka_styleになります。

さてこれからですが、今回のイベントの反省を行ったのちに、「平塚ヤッシー」の普及と事業化の可能性を検討します。あと、利害関係のあり方についても、細かい、そして具体的な調整が必要でしょう。今回の成果(デザインの著作権、ウェブ、具体的な生産物である「平塚ヤッシー」等々)は当然、平塚という場所、参加大学、平塚商工会議所青年部で、シェアしなければなりません。利害関係で揉めて地域活性化のプロジェクトがポシャるというのはよくある話ですが、本当にバカらしい。

ですが、多くの学生たちを巻き込んだ立場としては、不当な扱いを受けるのならば、僕は当然他のどのアクターよりも、参加した学生たちの肩を持ちます。彼らは基本的には自発的に参加してくれているうえに、既に多くの機会費用を払っているからです(例えば、その時間やろうと思えばアルバイトもできたはず)。

ネガティブな(しかし、不可欠な)話はともかくとして、他には、今回の事例を素材にして、(諸)大学、商工会議所という異なる背景を持ったアクターの協働のあり方についても議論し、できれば一本論文を執筆しようと思っています。

今回の「平塚スタイル創造プロジェクト」は、地域資源を元にしつつも、それに頼り切りになるのではなく、むしろ地域資源を活かした高付加価値化に重点を置いた試みです。

単体で地域を盛り上げることができるほどの地域資源(例えば世界遺産や、名物のことです)は、どこにでもあるわけではありません。そうだとするならば、多くの地域にとっては、むしろどれだけ高付加価値化を実現できるかがカギになってきます。その高付加価値化のあり方をモデル化できれば、平塚以外でも展開可能(もちろん、それは「ヤッシー」とは異なった形で顕在化することでしょう。)だというわけです。

いずれにせよ、これからも引き続き「平塚スタイル創造プロジェクト」に注目していただければと思います。

最後になりますが、貴重な機会、そして、アイディアを形にする段階でしっかりケアしてくださった平塚商工会議所青年部の事業者の皆様、茅ヶ崎のカレー屋さん「GARA中海岸」様、そして平塚住民の皆様に厚く御礼申し上げます。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

(西田)